トマトジュースにびびったことはありますか?ケチャップに仰天したことは?…突然なに?って感じですよね。いや、出会っちゃったんですよ、そういうものに。その真似できない味は、加藤農園の加藤文吾さん・絹子さん夫婦が、トマトの栽培からジュースなどへの加工まで、全て自ら手がけて生まれたもの。何はともあれ彼らのトマト、「ぶんぶんとまと」の話から。 甘みと共にカラダに染み渡ってゆく酸味。この時期特に心地よい。体中の細胞が素直に喜ぶ「ぶんぶんとまと絹子のジュース」。ちなみにトマトはジュースなど加工品になると2-3倍もリコピンを吸収しやすくなるのです。 ぶんぶんぶん〜といったら…そう蜂が飛ぶ♪です。一般のトマトのうち7割ほどは、花にホルモン剤を散布し受精に関係なく雌花のみで単位結実してる。つまり父親のいないトマトが生産されてるのが現状。一方、加藤農園ではマルハナバチが大活躍!ハチ達が受精を手助けしてくれるハチ交配を利用。ホルモン処理したトマトは酸味が少ないため(たとえ糖度が低くても)甘く感じるものだけど、ちゃんと受精したものは、果肉ゼリー部分が充実して本来の甘さも酸味もどちらもしっかり。糖度が高く味の濃いトマトになるんです。 土からじっくり作ったスローフード。それぞれの瓶に自然の美味しさと力が閉じ込められてます。トマトのフレッシュさがそのまま活きた「絹子のケチャップ」。
こちらでは化学農薬肥料は避けている。とはいえ、美味しいトマトは虫にも狙われるし、トマトが頑張って根をのばしても、その土に栄養が無くなってしまっていては根折りゾンのくたびれもうけ=H、単なるイジメに終わってしまう。そこで背景の見える自然な素材を駆使しての独自農法を。米糠、海草(こんぶ)、魚粉、カニ殻、その他天然微量要素をたっぷり含んだ有機質肥料を主体とした土造りを長年(35年!)に渡って行っているんです。でもコレ、最初の土に施すのみ、特に後から追肥をしない。追肥した方がもちろん沢山出来るけど、どうしても地中に窒素が残ることになる。するとアクっぽくなってしまい、それが青臭すぎるトマトへとつながってしまうという。ここのトマトはトマトらしい香りはしっかりだけど青臭さ過ぎることはないのです。で、肥料の代わりに、といっちゃなんですが葉っぱをにがり成分たっぷりの粗塩を薄めたもので洗ったりしてます。最近巷でも健康食品として大ブームのにがり、全ての植物・生物のふるさと=海、その何百をいうミネラル成分が含まれたこれを吸収させることで、メキメキ美味しくなるんだそうな。 青いトマトをほんのりカレー風味で漬けた「絹子のピクルス」は歯ごたえも楽しい。 それから虫対策。マルハナバチは、花粉を集めて自分たちの幼虫の食料にしていて、その際ハチが受粉を行ってくれるわけですが、農薬をまかれた花から採れた花粉では幼虫が成長できないしハチもやられてしまいます。逆に言えばぶんぶんぶん〜と元気なハチが安全の証、即効の強い効果は得られずとも自然のものをと、ニーム(インドセンダン)の樹の果実から採取した木屑の成分を薄めたものを虫除けに。 そうそう、トマトを狙うのは虫だけじゃございません。空から食べにくるヒヨドリやムクドリを追い払うのは(実際は、鳥とじゃれたがっているのは)ガードキャッツ、つまり猫たち。農園に放されまさに目を光らす、頼もしき小さな助っ人なのである。
絹子のジャム・ケチャップは、このジュースを1/3まで濃縮して生み出されたもの。ケッチャップ1瓶に「絹子のジュース」2本分とは!やってくれます。たまねぎなど加えずトマトの旨みだけ凝縮した、いきいきとした素材味に自然塩やスパイス、まろやかに奥行き深めるりんご酢などをプラスしたケッチャップは、ピュアなぶんぶんとまとのあの味わいに満ちていて、そのままスプーンですくって食べても美味しいのです。もちろんパスタやオムライス、ピザソース、煮込み、ディップ…ちょちょいと使えばあら不思議、たちまち料理上手と呼ばれることになります(たぶん)。
例えばトマトジュース。大手メーカーが1日2万本作るのならばこちらは頑張っても200本が関の山。でも国産トマトだけで毎日2万本分はまかなえるはずがない…。便利に効率よく作ったものが世の中氾濫して、それが当たり前になってる昨今、「だからこそあえて挑戦していきたいんです」と逆行するかのような加藤さんの姿勢。それは決して簡単なことじゃない。でも食べれば衝撃的にその違いと意義が分かるはず。現に食べた人からの口コミでじわじわ注文も広がってきているという。「小さな個人農園だからできる大量生産にはない味。他に無い味だから作ってておもしろい。」加藤さんは言います。「食べたものの細胞が自分の細胞へと置き換わるんですよね。便利で自由なご時世だから、だからこそその先、何を選ぶかは自己責任なんです。流通させてく方の都合じゃなく自分たち食べ手の都合で選んでいいはずなんですから。」…見える農業が生む見える食材、その味に舌が脳が心がときめいたのは、カラダが発したGOサイン?
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